ALSOK(綜合警備保障株式会社) は、1965年設立の東証プライム上場企業(証券コード2331)で、警備業界の主要プレイヤーとして長年業界を牽引してきた企業グループです。2026年3月期の連結売上高は 約5,970億円(前期比+8.2%) で過去最高を更新し、営業利益率の改善・純利益の大幅増(+22.7%)を実現しています。

本記事では、ALSOKの直近の有価証券報告書・決算短信・公式IR資料をもとに、売上規模・事業ポートフォリオ・グループ構造・成長戦略 を業界視点で整理します(2026年7月時点・要公式確認)。個別企業への評価付けではなく、公式IRデータの中立的な解説に徹します。

※ 本記事はALSOKの2026年3月期決算短信および公式サイト記載内容に基づきます。数値・事業構成は各年度で変動するため、最新は必ず ALSOK IR でご確認ください。個別企業への投資判断・就職判断は投資家自身・応募者自身の判断で行ってください。

ALSOK(綜合警備保障)の会社概要

企業情報

項目内容
正式名称綜合警備保障株式会社
ブランド名ALSOK(アルソック)
創業1965年
証券コード2331(東証プライム)
本社東京都港区
主要事業警備・輸送・介護・防災の複合型事業

沿革の要点

  • 1965年 設立
  • 1967年 機械警備事業開始
  • その後、地域ALSOK会社の系列化・輸送警備・介護・防災事業への多角化を進める
  • 東証プライム上場企業として業界の主要プレイヤーの地位を確立

沿革の詳細はALSOK 沿革 で確認できます。業界全体の歴史は警備業の歴史 でも整理しています。

2026年3月期 決算数値の整理

ALSOKが2026年5月に開示した2026年3月期決算短信の主要数値:

業績指標2026年3月期前期比
連結売上高約5,970億円+8.2%
営業利益約469億円+16.7%
経常利益約499億円+15.8%
親会社株主帰属純利益約333億円+22.7%

売上・営業利益ともに過去最高を更新しており、警備業界全体の需要拡大(警備業界の全体像)を追い風とした成長を実現しています。営業利益率の改善・純利益の大幅増は、事業ポートフォリオの安定性と経営効率の向上を示すシグナルと業界内で理解されます。

事業ポートフォリオの整理

ALSOKの事業構成は、警備業を軸に周辺サービスへ多角化した以下の構造です(公式IR資料より)。

1. 警備事業(コア事業)

  • 機械警備:センサー・監視カメラによる遠隔監視+駆けつけ体制
  • 常駐警備:オフィスビル・商業施設・工場等への警備員常駐
  • 巡回警備:複数施設を車両等で巡回

警備業法第2条第1項が定める 1号業務(施設警備) を中心に、法人・個人の両方に展開しています。機械警備契約件数は業界内で主要プレイヤーの地位を占めます(具体的な件数は各年度IRで公表)。

2. 輸送警備事業

  • 現金輸送警備:金融機関の現金・ATM補充
  • 貴金属・美術品運搬警備

警備業法上の 3号業務(貴重品運搬警備) に該当し、業界内で有数の実績を持つ強み領域として認識されます。装甲車両・複数員体制での運用ノウハウが競争力の源泉です。

3. 介護事業

  • 介護施設運営(有料老人ホーム等)
  • 訪問介護サービス
  • 緊急通報サービス(高齢者向け見守り)

警備業のノウハウを高齢者見守り・介護分野へ展開する事業モデルで、高齢化社会の需要を捉える成長領域です。

4. 防災事業

  • 消火設備の販売・保守
  • 防災機器の販売

警備事業と親和性の高い防災領域で、複合型のサービス提供を実現しています。

5. その他事業

  • BPO・ソリューション事業:警備業を軸にした事業サービス展開
  • 災害・緊急対応関連事業

業務区分(1〜4号)のカバレッジ

警備業法第2条第1項が定める4つの業務区分(1号〜4号警備の違い)でのカバレッジ:

業務区分ALSOK のカバレッジ
1号業務(施設警備・機械警備)○ 全国規模で展開
2号業務(交通誘導・雑踏警備)○ 全国規模
3号業務(貴重品運搬警備)◎ 業界屈指の実績
4号業務(身辺警護)

1〜4号すべてをフルカバーする総合型経営 が事業戦略の軸です。特に3号(輸送警備)は業界内で強み領域として認識される専門分野です。

グループ構造の整理

独立系上場企業としての位置づけ

ALSOKは特定の親会社を持たない独立系グループで、東証プライム上場企業として自己完結型のグループ経営を行っています。業界の資本関係マップ(警備業界の資本関係マップ)では「独立系グループ」に分類され、大手警備業界の主要プレイヤーの一角を占めます。

地域ALSOK会社の系列化

全国カバレッジを実現するため、以下の地域ALSOK会社を系列化しています:

  • ALSOK北陸
  • ALSOK東京
  • ALSOK関西
  • ALSOK双栄
  • その他複数の地域会社

地域会社の系列化=全国カバレッジ+地域密着の両立 が事業構造の特徴で、地方案件と全国案件の両方に対応する体制を築いています。

事業戦略と成長領域

ストック型収益基盤

機械警備のストック型契約が事業基盤で、契約件数の積み上げによる安定的な売上・利益成長を実現しています。ストック型ビジネスの継続性が業績の安定性を支える構造です。

業界の需要拡大の追い風

警察庁「令和6年における警備業の概況」(出典PDF)では、業界の警備業者数10,811・売上高約3兆4,478億円と業界全体の拡大が確認できます。業界の需要拡大を背景にした業績成長 は、ALSOKだけでなく業界全体に共通する傾向です。

複合型事業ポートフォリオの強み

警備+輸送+介護+防災の複合型ポートフォリオは、単一事業のリスクを分散する効果があります。特に介護事業は、高齢化社会(警備業界の高齢化46%レポート)を背景にした中長期の成長領域として業界内で注目されています。

業界内での位置づけ

ALSOKは業界内で以下の位置づけを持つ企業として認識されます。

  • 業界トップクラスの連結売上規模(約5,970億円・2026年3月期)
  • 1〜4号警備をフルカバーする総合型プレイヤー
  • 全国カバレッジ+地域密着の両立
  • 業界屈指の輸送警備実績
  • 警備業以外への複合展開(介護・防災)

業界の主要な比較記事は以下で整理しています:

ALSOKに関するその他のよくある質問

Q. ALSOKの警備員として働くにはどうすれば?

採用情報・応募方法はALSOK公式サイトの採用ページで確認できます。警備員として働く場合の業界一般のキャリア構造は警備員とは警備員の求人サイト・転職サイト比較 を参考にしてください。

Q. ALSOKのホームセキュリティを検討する場合は?

個人向けホームセキュリティの発注検討はホームセキュリティ比較 で業界視点の整理を確認できます。個別プランの詳細・見積もりはALSOK公式サイトから直接お問い合わせください。

Q. ALSOKの株を検討する場合は?

投資判断は投資家自身の責任で行ってください。判断材料としては有価証券報告書・決算短信・中期経営計画等の公式IR資料が一次情報として最も信頼できます。本記事は投資推奨・勧誘の目的で作成されたものではありません。


編集部の見立て

ALSOK(綜合警備保障)は、警備業界の主要プレイヤーの一角として、警備事業を軸に輸送・介護・防災へ多角化した複合型経営 を長年続けている企業グループです。2026年3月期の売上・利益ともに過去最高を更新した実績は、業界全体の需要拡大と、複合型ポートフォリオの安定性を反映したものと業界内で理解されます。

警備ラボとしては、業界の意思決定インフラとして、上場警備企業のIRデータを継続的に整理し、業界の構造理解を支援していきます。個別企業の詳細は必ず各社の公式IR資料を一次情報として確認してください。本記事は個別企業への投資推奨・就職推奨・契約勧誘ではなく、業界視点の中立的な解説です。

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