📝 KEIBI-Lab 編集部より

警備業界の東証プライム上場3社が、2026年決算で3社そろって連結売上・営業利益ともに過去最高を更新 したことが各社の適時開示で明らかになりました。業界全体の需要拡大(機械警備対象施設+7.8%、警備業者数+6.9%)が3社共通の追い風となっている一方、各社の事業ポートフォリオ戦略の違いが利益率・成長率の差にも表れています。

本記事は各社IRの原典に基づき整理しており、各社の一次情報は以下でご確認いただけます。

  • セコムセコム IR情報(2026年3月期決算短信・2026年5月12日開示)
  • ALSOKALSOK IR情報(2026年3月期決算短信・2026年5月12日開示)
  • CSP(セントラル警備保障)CSP 決算短信(2026年2月期決算短信・2026年4月13日開示)

各社の2026年決算数値(連結ベース):

企業決算期連結売上前期比特記事項
セコム2026年3月期約1兆2,569億円+4.7%売上・営業利益・経常利益・純利益すべて過去最高
ALSOK(綜合警備保障)2026年3月期約5,970億円+8.2%16期連続増収・純利益+22.7%と大幅増
CSP(セントラル警備保障)2026年2月期約787億円+10.3%売上過去最高、営業利益+3.9%

出典:セコム・ALSOK 2026年3月期決算短信(2026年5月12日開示)、CSP 2026年2月期決算短信(2026年4月13日開示)

上場3社の連結売上を単純合算すると、業界全体の売上高(警察庁「令和6年における警備業の概況」では約3兆4,478億円)の相当部分を占める寡占的な構造がより明確になっています。3社比較の詳細は大手警備会社の売上ランキングALSOK vs セコム / ALSOK vs CSP / セコム vs CSP で整理しています。

💡 業界への影響|編集部の見立て

  • 誰に影響するか:上場3社の株主・取引先、業界動向を追う経営層・行政関係者、就職・転職を検討する求職者。業界全体の景気感を判断する材料として、業界内外で参照される決算数値。
  • 何が変わるか:業界の需要拡大が3社共通の業績数値として明確化。「警備業=景気連動の安定成長産業」 としての位置づけが、直近決算で改めて確認された形。
  • いつから効くか:既に決算開示済み(2026年4〜5月)。ALSOKは2027年3月期の売上高6,375億円(+6.1%)予想を公表しており、業界全体の成長基調は継続の見通し。

編集部の見立て:3社そろっての過去最高更新は、業界全体の需要拡大(機械警備対象施設+7.8%、警備業者数+6.9%)を反映する結果です。ただし、業界の中長期論点である「警備員数はほぼ横ばい(-0.1%)」(警備員数と人手不足の正体)と「60歳以上比率47.0%」(警備業界の高齢化46%レポート)という供給側の制約は変わらず、上場大手は機械警備・DX投資・複合事業ポートフォリオで需給ギャップを吸収 している構造が読み取れます。中小・零細事業者にとっては、この成長構造をどう自社の戦略に取り込むか(省力化投資・グループ加入・専門特化等)が中長期の経営判断の分岐点となる可能性が高まっています(省力化投資促進プラン)。個別企業の詳細は必ず各社の有価証券報告書・決算短信を一次情報として確認してください。