※ 本記事は2026年8月時点の一般的な整理です。個別の副業可否は所属警備会社の就業規則により、税務は個別事情で異なるため、税理士・所轄税務署にご確認ください。

警備員の副業(ダブルワーク)は、警備業法上禁止されていない一方で、多くの警備会社は就業規則で許可制または禁止としています。 実務では「会社規定次第・許可制で事前申請」が主流です。本記事では、副業の可否判断・相性の良い副業実例・確定申告の落とし穴・NGパターンを、警備員のキャリア判断向けに整理します。


警備員の副業は可能か|法律と就業規則の実態

警備業法上の位置づけ

警備業法(e-Gov)には、警備員個人の副業を直接禁止する条文はありません。警備業法が定めているのは、警備業者(会社)の認定要件、警備員の欠格事由(第14条)、教育義務(第21条)などであり、警備員個人の兼業には言及がありません。

就業規則での扱い

一方で、警備会社の就業規則では以下のいずれかが一般的です:

パターン実務対応
副業許可制事前申請・書面提出で承認取得
副業原則禁止発覚時は懲戒処分(減給・解雇の可能性)
競業のみ禁止同業他社での警備業務は不可、他業種はOK
無記載労働時間・体調管理を条件に暗黙的容認のケースも

まず就業規則・雇用契約書を確認するのが最優先です。書面が手元にない場合は、人事担当に「副業に関する規定を確認したい」と申告し、書面で回答をもらうのが安全策です。


警備員と相性の良い副業5選

一般論として、警備員のライフスタイル(シフト制・体力仕事・現場拘束)に合わせやすい副業ジャンルは以下です。

① 別会社での単発警備バイト

  • 相性:★★★★★
  • 理由:既存のスキル・資格・経験が即戦力になる。指導教育責任者や検定資格を持っていれば時給に反映されやすい。
  • 注意点:同業他社の場合、就業規則の「競業避止義務」に該当する可能性が高いため許可必須。

② 宅配・フードデリバリー

  • 相性:★★★★☆
  • 理由:体力を活かせる。時間の自由度が高く、シフト後の稼働可能。
  • 注意点:長時間労働で本業の警備中の集中力低下リスク。

③ 代行運転

  • 相性:★★★☆☆
  • 理由:夜間帯稼働が中心で、日勤警備員と時間帯が競合しにくい。
  • 注意点:普通自動車第二種免許が必要。夜勤警備員は時間帯が重複するため注意。

④ Webライター・データ入力

  • 相性:★★★☆☆
  • 理由:休憩時間・自宅時間に稼働可能。体力消耗ゼロ。
  • 注意点:単価が低め、慣れるまで収入化が遅い。

⑤ 駐車場・施設誘導の単発案件

  • 相性:★★★★☆
  • 理由:警備業とは別分類の場合、競業避止に該当しにくい。単発で稼働。
  • 注意点:「警備業務」に該当するかは業務内容で判断。契約前に発注元の業種確認を。

副業所得の税務|確定申告の落とし穴

20万円ルール

給与所得者(警備員)の副業所得が 年間20万円を超える場合、確定申告義務 が発生します(国税庁)。副業の所得区分は、実態により「雑所得」または「事業所得」に分類されます。

副業がバレる主要ルート

副業が会社に発覚する主要ルートは 住民税の特別徴収額の変動 です。副業所得が加算されると住民税の総額が増え、会社の給与担当が気付くパターンです。

回避策(合法的な方法):

  • 確定申告時に「住民税の徴収方法」で「自分で納付(普通徴収)」を選択する
  • ただし副業が禁止規定に違反している場合、発覚時の懲戒リスクは残る

副業の落とし穴|NG パターン

以下は本業のパフォーマンス・法令遵守・キャリア形成に悪影響を与える可能性のある副業パターンです。

  • 睡眠不足で警備業務中に事故 — 警備員の注意力低下は業務品質に直結し、重大事故につながる可能性
  • 警備業法上の教育義務時間帯と重なる副業 — 現任教育(10時間以上/年)の受講機会を逃す
  • 同業他社での同種業務 — 就業規則の競業避止義務違反
  • 体力的な休息不足 — 健康を害する・長期離職リスク

副業か本業年収UPか|キャリア判断

副業で月3〜8万円稼ぐより、本業の年収を上げる方が長期的には効率的なケースも多いです。特に警備員の場合、資格取得による手当・配置単価差 で年収が大きく変わります(警備員資格の経済価値)。

まず自分の適正年収・キャリア方向性を把握したい方には、AI年収診断が有効です。


まとめ|警備員の副業判断チェックリスト

  • 就業規則の副業規定を確認したか
  • 許可制の場合、事前申請の書面を用意したか
  • 副業所得が年20万を超える見込みなら確定申告の準備
  • 睡眠時間・休息時間は確保できるか
  • 同業他社での就業は競業避止義務に該当しないか
  • 本業のパフォーマンス低下リスクは許容範囲か
  • 副業より本業の資格取得・昇進で年収UPは狙えないか

副業は “副” の字の通り、本業を毀損しない範囲で稼働してこそ意味があります。長期的なキャリア形成の視点で判断したい方は、警備員の年収は平均いくら?警備員の資格一覧 もあわせて参考にしてください。

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最終更新: 2026年8月。本記事は一般的な整理であり、個別の副業可否・税務は所属警備会社の規定・所轄税務署の判断に依拠します。最新の法令・規定は公式情報で必ずご確認ください。